一体型かセパレート型か

原価管理ソフトが必要かの議論のステージならば、
出てくる話題がいくつかあります。

●一体型かセパレート型か

建設奉行や建設大臣といったソフトが
会計ソフトと工事台帳ソフトを合体した一体型と呼んでいます。

安価なソフトではないですが、
それでも、一体型は効率的で合理的に見えます。

しかし、一体型は、デメリットの方が大きいです。
会計帳簿の中は、シンプルに殺風景に、簡潔にという、思考の持ち主なら、会計ソフトが乱れることは避けると思います。
会計ソフトはシンプルに・・・のレポートは別に書いていますので、ご参照ください。
一つの工事の工種が分かれると、その分、入力行が増えます。

分業ができなくなります。
仕組みとは、分業と統制ですが、そのそも分業がしずらくなります。
仕組み化経営とは、逆行する考え方になります。

原価管理ソフトは、営業部・工務部も閲覧するものです。
私は、会計帳簿は元帳からすべて、一般社員に公開していいという、オープンブック論者ですが、
そうでないかたにとっては、抵抗があるのではないでしょうか?
工事台帳をひらくと、いろんな財務データも一緒に見えてしまいます。

原価管理に会計期間という概念はないのに、
財務の会計期間により、強引に分けられてしまう。
工事をみるのに、その年度の会計データをみないといけなくなる。

原価管理ソフトは、10年前までさかのぼって、前回工事を参照します。
しかし、会計ソフトは、バージョンが変われば、過去にさかのぼりにくくなります。

そもそも、会計ソフトで実行予算管理ができるのでしょうか。
工程管理ができるのでしょうか?

一体型は、
家族経営の小規模な事業体で、シンプルな下請け工事のみをしている会社が使うものだと思います。