月次決算のススメ~ゴミ・アカ・サビ~
スポーツマンの生身の人間で例えて、段階的に、
健康不良な状態
健康な状態
選手の状態
があるとします。
なんらかの病気があり、健康でないときを
健康不良な状態とします。
病気が消えて平常な状態になったら、
健康な状態とします。
さらに、ライバルや他の人より優れたパフォーマンスができるような状態を
選手の状態とします。
スポーツ選手として、
生き残るためには、
まずは、健康になること。
次に、鍛えて磨いて、体を作っていく事です。
これを、会社組織で言えば、
健康不良な組織、(赤字、債務超過、迷子)マイナスな状況
健康な組織、(とりあえず生存できている)ゼロの状況
戦える組織(黒字経営、ライバルに勝てる)プラスな状況
となります。
まずは自社の立ち位置を知る事。
それぞれのわかりやすい特徴として、
ゴミ・アカ・サビがついているか見ていくと、
よくわかります。
一つ一つフォーカスしていきますと、
健康不良な組織には、
ゴミが多いです。
見た目きれいにしていたとしても、
いろんなところにゴミが落ちています。
会計帳簿の中を見てもゴミが散在しています。
書類の流れの停滞、渋滞、とどこおり、が見られます。
ゴミ掃除をすることで、
流れがスムーズになり、
見渡しがよくなり、
エラーが発見しやすくなり、
問題点がよく見えるようになり、対策が立てやすくなります。
この段階の対策は「問題解決」です。
マイナスな状態を問題と考えます。
問題点を減らしていきましょう。
次に
健康な組織
健康といっても、
アカがたまっています。
油断、傲慢、放漫、放任、無関心、
これくらいでいいや、なんでこれ以上する必要があるの?
という気持ちです。
気を引き締めることです。
このままではいけないと腹を決めることです。
この段階の対策は「油断大敵」です。
最後に、
会社が生存しているだけでは、
あまり社会の役に立ちません。
社会にあまり必要とされない会社や事業は、
粗利が高くありません。
見積もりでも、ライバル会社に負けます。
その結果、みなさんの昇給も伸び悩みます。
減額もささやかれます。
健康なだけじゃダメなんですね。
買って、粗利を獲得して、会社を成長させていかないといけないんですね。
サビついている組織では、
うまく力を発揮できません。
サビをとり、腕を磨き、実力を向上させ、相手に必要とされること。
これが、相手に選ばれ、結果、会社がよくなる条件です。
株式会社は、ボランティア団体ではなく、営利会社なので、
利益追求主義の宿命を持ってます。
利益を追求しないと、株式会社ではなくなります。
この段階の対策は「課題解消」です。
次のステップに辿り着くために超えるべきことを
「課題」とか「経営課題」と呼んでいます。
課題の解消をPDCAを回して、毎月、成長していきましょう。
月次決算のたびにPDCAが1回転しますので、サビが少しとれます。
サビついたからだがよく動くようになり、
組織が力を十分に発揮でき、
いままでできなかったような、粗利率のアップができるようになります。
このように、
ゴミ・アカ・サビがないか、
みんなでみていきましょう。
前期にみあたりませんか?
当期には改善できそうですか?
会計帳簿のゴミ掃除は進んでいますか?
アカとりは、外部の専門家には無理ですよ。
みなさんの心の中ですので。
そして、サビとりは、管理者がリーダーシップをとらないと、
厳しいですね。
全社一丸となって、
目標に向かってがんばってください!