月次決算のススメ~一括振込~

ある会社でのお話ですが、

現在は、資金繰りの関係上、
買掛金と未払金は、
一括振込ではなく、その都度振り込みで、
一つ一つ振り込み作業をしています。

これは本来の姿ではなく、
例外的なやり方です。

資金が予定通りに、余裕があるときは、
まずは、原則通りに、一括振込をやってください。

一括振込とは、
インターネットバンキングの話で、
同じ日に大量の振り込みがある時は、
例えば20件あるなら、
20件をあらかじめ、振込登録して、
そして、承認前に、いったん、振込リストを出しておいて、
買掛金や未払金支払リストと確認して、
振込先や金額を確認したら、
承認して、振込登録します。

一括振込のメリットは、その都度振り込みのデメリットであり、下記の通り。
(1)振込先、振込金額を、紙に出してチェックできる。
これで、振込間違いを防止できます。
間違ってましたと、相手先にお金を戻してもらうことも
防止できます。

(2)会計入力がとても楽になります。
その都度入力をすると
振込先の数だけ、振込手数料の入力が必要です。
支払手数料を選んで
金額を修正し、摘要欄に振込手数料と入力する。
地味に手間がかかります。
体感的なイメージで
月に5時間くらい振込手数料の入力をしている気分です。
一括振込なら、振込手数料は、合計入力なので、
1行の入力で済みます。

(3)販売管理ソフトとの照合が早く済みます。
その都度振り込みだと、
正味振込額が、買掛金が減少する金額と違うことが多いので、
照合するのに、けっこうな時間がかかります。


一括振込時の注意点は、
未払金
買掛金は区別してまとめて振込登録すること。
混ぜてはダメです。
仕訳を1行で終わらせたいからです。
この辺は、この先、みなさんが上手にやるでしょう。

後処理に手間がかからない、
前段階の作業をするように配慮してください。

これで、かなり時短になります。


未払金、買掛金、の他、
給与も賞与も同様です。
一括振込を心がけてください。

後工程の手間を失くす。
全体の合計時間をできるだけ小さくする。

前工程へのお声かけ
後工程への思いやり
となりどおしのお声かけ


このスローガンを心の中で思い出しながら、
仕事の流れ表を考えてみて下さい。