月次決算のススメ~勘定科目~
会計入力において
むやみに勘定科目を増やさない
会計は予算や計画を比較対象にしています。
当期首に立てた予算や計画は(以後、計画)は、
勘定科目ごとに立てています。
実績の入力において、
新しい科目が出てきて、
例えば、計画で使っていない、新聞図書費を使った場合、
計画外となってしまいます。
ちょっと面倒なことになります。
そんなときは、できるだけ近い科目を使います。
ざっくりいえば、
見えないサービスの消費は、支払手数料
見える物の購入や消費は、消耗品費。
どうしてもよくわからないものは、雑費。
雑費が異常に膨らむと
不格好で、センスがないですが、
上手にやってください。
あらかじめ、計画段階で
科目の選定会議に参加しておくといいでしょう。
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計画の他に、比較対象となるものがあります。
前期です。
会計は
期間比較性も大事にします。
前期同月より良かったのか悪かったのか。
異常を察知する作業になります。
前期も使ってない科目を使うときは、
慎重になった方がいいです。
前期も使ってない科目は前期の値がゼロになっていますので、
すぐにわかります。
ゼロを比較の対象にするのは、大幅に意味がなくなりますので、
あまりしないようにします。
計画で使われている科目を使うようにしましょう。
余談ですが、
科目を増やすと、
後工程で作っているエクセルの管理表も行を増やさないといけなくなり、
手間になるし、印刷するときに、一枚に入りきらなかったり、
縮小されてしまったり
老眼の人にやさしきない帳票になります。
ついでにいいますと、
会計ソフトから印刷される試算表の枚数も
一定枚数を越えないようにすることがセンスのある仕事です。
たった1行増えただけで、
試算表のページが増えると、なんだかな~ って感じになるし、
注意力も若干落ちて、
エラーが見つけにくくなります。
試算表の印刷枚数を増やさない努力も、してください。
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以上のエラーを防ぐために
前期比較損益計算書を
試算表の画面で、たまにみるようにする。
また、
会計ソフトに、計画値を入力しておいて
予算実績比較表を出すようにする。
そうすると、
イレギュラーな科目の出現を察知できます。
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余談ですが
年間の計画を立てるときは、
1年後の貸借対照表も作るようにしてください。
売掛金の着地点など、計算できるようにしてください。
難しい時は、
会計ソフトで別領域をつくって、
1か月ごとに、仕訳を合計入力するといいです。
そうすると消費税も計算できるでしょう。
貸借対照表をデザインすることは
経営者の仕事ですので、
役に立つと思いますよ。